ゴールデンなウィークは人混みを避けるように過ごすのが恒例で、どこか遠出したい気持ちを温めていたところに、夫が休める日曜日がやってきた。私ものんびりモードの5月、早起きして日帰りで松山を攻めることにする。20代の頃住んでいたのもあり、もう一つの故郷へ帰る感覚なのも嬉しい。今回は夫が気になっていた「伊丹十三記念館」をメインに、あまり予定を詰め込みすぎないよう成り行きに身を任せる旅。と言いつつ、寝坊して15分で身支度してバタバタと2人で家を飛び出す始末(笑)

職業柄やっぱりパン屋はチェック、移転して店名が変わり広さもパンの種類もパワーアップした「be-blé ARTISAN BREAD」へ。行列はなかったけど、ひっきりなしにお客さんがくるくるくる。。。食パン、ナンテール、ベーグル、ヴィーガンドーナツ、台湾焼きそばパン、ハモンセラーノカルピス発酵バターサンド(今まで食べたサンドでダントツの美味しさ!)クリームパン、シナモンロール、フレンチクルーラー、クラフィンピスタチオクリーム。。。気づいたらトレーにとるとるとる。お店を出たのが12時前、小腹も空いてちょうどよし、立て替えされ綺麗に整備されつつある松山駅前広場でパンをもぐもぐと。蛇口からでるみかんジュースも堪能、ポンジュースの地元ならではのサービス。



J Rとは違う愛媛のローカル鉄道「伊予鉄」に乗り込み2駅、そこから徒歩で15分ぐらいで目的地へ到着。目に入った建物を見ただけで圧倒され、足を踏み入れただけで高潮感が沸々とわいてくる。受付のスタッフの方も丁寧な対応で間違いないとこだと確信する。館長の宮本信子のビデオ映像の挨拶から始まり、気づいたら2時間弱館内で過ごしていた。中庭を望める素敵なカフェスペースで休憩できるのも良かった。伊丹十三がまず話題になることはないし、映画作品がテレビで流れることもない。でもここを訪れたら彼の虜になってしまうこと間違いなし!伊丹作品を観なおそうと言いながら館を後にした。

松山に来たら必ず行きたいスポット「本の轍」へ、店主のご夫婦は広島繋がりなのもありいつも温かく迎えていただきありがたい。レクトの本屋通りぶり、あれから3年も経ってることに驚く。同じビルの2階へ引っ越したばかりの店内はこれまた居心地よく、ついつい長居されるお客さんが多いのも納得だ。店主にいつもおすすめのお店を聞いて、今回もそこへちゃっかり寄り道、老舗のスパゲッティーハウス「でゅえっと」9割のお客さんが頼むミートソーススパゲッティーを注文。癖になる味に納得、かなり好きなタイプ。「DAG WOOD」はコーヒーとサンドイッチ&ドーナツのお店。ドーナツは売り切れててキャロットケーキをテイクアウト。店名は伊丹十三にちなんだ名前だそう。旅を締めくくるにふさわしい素敵なお店だった、次回はゆっくりサンドイッチを頬張りたい。

